Ｎｏ．14 『 海岸線 』
『 海岸線 』 作詩：小沢幸一
ぼくときみの他には
群らがる カモメだけ
秋の海の淋しさを 誰も知らない
一艘の船 波に揺られ
真っ黒に焼けた 海の男には
帰る家があるけれど
いまの きみとぼくには
暖める愛もない
太陽を映して 銀色に輝く海
波頭がまた いきおいをつけて
押し寄せるたびに 砂に濡れて段を描く
二人の足跡 打ち消して行く
きみとぼくの昨日までの愛 消して行く
別れるために 二人で秋の海に来て
言い出せないままに きみの横顔見つめている
帽子を深めにかぶって 泣いているきみを
抱きしめてあげたいけど・・・・
ぼくは風まかせの旅人
見知らぬ街を求め
捜し歩いてゆく ボヘミアン
少し遠くまで来てしまったから
「きみの愛」という名の駅で
休んでいただけ
秋の海は ぼくのそんな弱さを
風と波で 卑怯者と
ののしりながら きみをなぐさめている
ありがとう きみ
Very obliging you
１９７９年作品
・・・・お知らせ・・・・・・
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”The Poetic Works Of kouichi Ozawa ”
『The Poetic Works Of ＫｏｕｉｃｈｉＯｚａｗａ』
Ｎｏ．14 『 海 』
『 海 』 作詩：小沢幸一
海の匂いがする 防波堤
砂を飲みこんで 海が荒れる
力強い風は
やがて海に 波をつくる
夜の海を 月明かりが照らす
沈みかえった 砂浜で
海に負けじと 風が吹く
さらに波は高くうねる
風は海に 波をつくり
海は風に 潮の香りを運ばせる
もうすぐ 陽がのぼる
新しい朝だ！！
１９７９年作品
”The Poetic Works Of kouichi Ozawa ”
Ｎｏ．13 『 オアシス 』
『 オアシス 』 作詩：小沢幸一
砂のない東京のビルに埋もれて
我を押し殺し 働いて
生きる望みも もたぬまま
暮らしている 人の心の中にも
必ずあると思うんだ
オアシス 古里の山に
自分を見つけに 行く所
陰りだらけの 社会の枠に
無理して飛び込む 人たちと
遣り場のない 笑いで包み
寂しさひきずる 人の心にも
必ずあると思うんだ
オアシス たとえば
それは 物語の街に
自分を見つけに 行く所
オアシス たとえば
それは 異国の旅で
自分を見つけて 生きること
１９７９年作
Ｎｏ．12 『 ＢＥＴーＴＯＷＮ 』
『 ＢＥＴーＴＯＷＮ 』作詩：小沢幸一
また、いつもの夜が来た
今日、一日の仕事（ノルマ）が終わった
しがみつく、ハンドル
思いのほか 踏み込めない アクセル＆ブレーキ
あせる気持ちと うらはらに
車はスピードをＫｅｅｐして
帰ってきたよ bedtown
安める場所は ここしか知らない
俺の寝ぐらさ bedtown
一晩だけの女を呼んで
にぎやかにふるまって
シーツのしわを 数えながら
このまま眠ろうか
Ｇｏｏｄ Ｓｌｅｅｐｉｎｇ in tonight
土曜の夜には誰かを呼んで
ブルースに 体 預けて
くゆる 煙草の漂う中で
酒にまかせて 踊り続けよう 朝までも
寝静まった bedtown
俺たちだけ 狂気のように
我を忘れる bedtown
ウイーク・エンドは 俺たちのもの
あたりかまわず 疲れたら
遊びほうけて疲れたら
眠っていけよ 眠れるだけ
Ｇｏｏｄ Ｓｈａｗｔｔｉｎｇ ｔｏ Ｓａｎｄａｙ
そして月曜日には
またいつものように
勢いっぱい 稼ぎなよ
働けるだけ 働いて
また週末には 帰っていくから
１９７９年作品
Ｎｏ．11 『明日に向かって翔べ！！』
『明日に向かって翔べ！！』
作詩：小沢 幸一
しばらくは 逢わないでいよう
知りすぎた 二人だから
お互いのわがままを 許してしまいそうだから
燃えゆるような 朝焼けにも
二人で見るのは 今日、限りにしよう
朝のＣｏｆｆｅｅ 飲みほしたら
ハンドバックに自由をつめて
僕がつないだ 心の鎖
開き放し ドアを開け
明日に向かって翔びたって行け！！
君が いつも座っていた
僕の向い側の椅子は
ただゆるやかに 風が流れ
煙草の煙を外へと泳がす
テーブルには 陽だまりが
僕の頬に照り返して
まばゆい陽ざしに 目を閉じる
開け放された 君のドア
閉ざされた 僕の部屋
光りと影が二人をさいて
ｂｌｕｅな心は 時がいやすだろうと
信じて生きる
僕の明日を求めて
１９７９年作品
”The Poetic Works Of kouichi Ozawa ”
ＳＡＩＬＩＮＧ’８０ 零 〜いま、新しい航海〜 Oz
Ｏｚレーベル第1弾！１９７９年作品
ＳＡＬＩＮＧ’８０ｓ ＡＬＢＵＭ
「 零〜いま、新しい航海〜」
小沢 幸一
ＳＩＤＥ Ａ ＳＩＤＥ Ｂ
明日に向かって翔べ！！ 流星雨
ＢＥＤ−ＴＯWＮ ＤＯＮ’Ｔ ＷＯＲＲＹ
オアシス ＺＥＲＯ ［零］
海 歴史はくりかえす＝HISTORY REPEATS ITSELF=
海岸線 最後に笑え！
全１０作 作詩：小沢 幸一
message 小沢 幸一
１９８０年代─新しい時代へ─
８０年代って奴に期待している。
７０年代は少なくとも俺にとっては良い時代だった。
音楽・医学・科学は著しい進歩をし、それなりに８０年代へと流れを向けてきた。
７０年代はやさしさの時代だったと言う。
しかし、８０年代のやさしさはうわべだけの甘いやさしさなどは消え去り、
本当のやさしさの時代となって行くと思う。
それは、映画の中や小説の中で男たちが演じるような”男の友情”というようなもの。
つ・な・が・りという四文字で表わすのが一番適しているように思う。
８０年代にはきっと宇宙的な事でみんなが驚くような事が起こると思う。
宇宙の時代になると思う。
宇宙の両腕に抱かれて自然の法則の偉大さを知る。
そんな風になったらステキだな。
けれども俺は１９８０年代にはＴＯＫＩＯにこだわって暮してゆく。
ＴＯＫＩＯは本当に俺にとって何なのか、本当に素晴らしい所なのか戦ってみるつもりだ。
そのために今は零という決まらない自分でいたい。
”The Poetic Works Of kouichi Ozawa ”
Ｎｏ．10 『ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ 』
『ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ 』 作詩：小沢幸一
ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ あなた
わりきれない男と笑ってもいい
ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ あなた
しつこい男と 嫌われてもいい
あなたが他の男へ 嫁いで行くなら
ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ あなた
時代は変わっても
ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ あなた
変わらない心
ＦＯＲＥＶＥＲ ＬＯＶＥ あなた
夢を見ていたい
素直なのは 夢の中だけ
本当はやさしい女なのに
孤独を愛するなんて
偽りの気持ちさ
逢えない時間 ぼくにはムダさ
そして いつでも そばにいてほしいと願う
こんなに 素直になれるのに
他の男よりも ぼくの胸の中が
一番安らぐはずさ
すべては自然のままに ＬＥＴ ＩＴ ＢＥ
チョッピリの野心と 少しの好奇心を押えて
きみがぼくの胸で休む時
ぼくは いつも思う
きみはぼくを ぼくはきみを
愛するために 生まれて来たって
そして いま きみを抱いたままで
時よ止まれと 願う
疲れて休め時よ
今 このひとときに 針を合わせて
ＦＯＲＥＶＥＲ・・・
１９７８年作品
・・・・・・・・・・・・・・お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★現在、この番組のデザインシートを１２００あまりのデザインシートから
私が小沢幸一氏 らしさとこの番組のトーンを考え２０ほど選びました。
この番組Web詩集のデザインシートをゆくゆくは決定してゆきたいと考えています。
時々、こちらから試験的にデザインシートを変えてみなさまへオンエアしてゆきます。
たとえば詩のフレーズで1行目と2行目の間の長さだったり
この番組のトーンに似合うデザインシートがございましたら
この番組までみなさんの意見をお聞かせください。 コメント待ってまーす。
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